Profile

宮岡 洋司

代表取締役社長

1994年 早稲田大学政治経済学部卒業 / 実用英語検定1級合格
1996年 日商簿記検定1級合格
1994 -1998年 新日本製鐵株式会社(海外営業部、広畑製鉄所労働人事部)
1999年 税理士試験5科目合格
1999 – 2001年 米国留学(ペンシルバニア大学ウォートン校経営学修士)
2001 – 2005年 マッキンゼー・アンド・カンパニー
2005 – 2008年
株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ経営計画部長、執行役員生産本部長)
2008年 – 現在 株式会社テル・ア・テール設立、代表取締役に就任
2011年 – 現在 株式会社へリス・コーポレート・アドバイザリー設立、代表取締役に就任
Message

新日鐵で社会人キャリアスタート。
本社と工場で大企業での仕事を体感

大学卒業後、私は日本の伝統的な大企業である新日鐵(現在の日本製鉄)からキャリアをスタートしました。最初の3年間は本社配属となり、海外向けの鋼材販売を担当していました。
その後、兵庫県姫路市にある広畑製鉄所の労働人事部に勤務しました。

本社、製鉄所ともに周囲の環境、人間関係には恵まれていました。本社時代の上司はトップスクールのMBAホルダーが多く、そのころから漠然と一度海外留学してみたいと思うようになり、のちの私の進路に影響を与えました。

製鉄所では工場現場で製造に従事されている方や労働組合との折衝の仕事が多く、本社とは全く違う環境で仕事をすることになりました。現場の方の気持ちや会社と組合の関係など今まであまり知ることのなかった世界に触れ、しんどいことも多かったですが、今振り返ると自分の視野を広げる大変貴重な経験をさせてもらいました。

また、社会人の柔道や野球の選手が身近にいたこともあり、その中で世界大会でメダルを取ったり、プロ野球に進む一流選手たちの考え方や行動に触れる機会を得られたことも貴重な経験でした。本当に一流の人はスポーツだけでなく、仕事にも真摯に取り組んでいることを間近に見て、自分の考えの甘さや目線の低さを痛感させられました。

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退職~留学。優秀でエネルギーにあふれる海外の学生たちに衝撃を受ける

新日鐵はコミュニティとしての結束力の強さ、人間的なつながりを感じる組織ではあったのですが、一方で規模が大きく、また時間軸が長いビジネスであることから、学生からいきなり飛び込んだ私にはどうしても事業全体を見ている感覚が持てず、このままではいけないなと感じることが多くなりました。異動の希望も本体の巨大な鉄事業ではなく、グループの規模の小さな子会社を希望していたいのですが、それが叶わず、そのころからキャリアチェンジを考えるようになりました。ただ、いきなり転職をする自信もあてもなかったので、まずはもう一回今後の自分の進路を考えるためのステップとして海外のMBAの留学の準備を進めることにしました。

合格通知が出る前に会社は人事考課の切りがよいタイミングで退職をしたのですが、幸いいくつかの学校から合格通知が届き、ペンシルバニア大学のウォートン校に進学することになりました。

ビジネススクールでは、今まで見たことのないような優秀な人物たちと多く出会い衝撃を受けました。成績も人柄も素晴らしく、課外活動にも積極的に取り組むエネルギーに満ち溢れている世界中の人材と出会い、自分のスケールの小ささに劣等感を抱くと同時に、こういった人たちと仕事をする環境に身を置くことが自分の人生にプラスになると確信しました。

卒業後、マッキンゼーへ就職。実力不足を痛感し、猛烈に働く

卒業後は、こういった人材がたくさん所属するマッキンゼーに入社する機会に恵まれましたが、ここでも強烈な衝撃を受けました。ビジネススクールでいろいろなことを勉強したつもりでしたが、コンサルティングの実践の場では完全に空回りし、私自身使いものになりませんでした。

今振り返ると、基本的な思考力やコミュニケーション力の土台が弱いまま、知識だけ振りかざそうとしていたことが原因だと思っています。幸いにも、早い段階でよい先輩の指導を受けることで、徹底的に基礎力を鍛えられ、2年目以降は充実した時間を過ごすことが出来ましたが、あらためて基礎的な思考力や、考え続ける思考体力の重要性を痛感させられたのがこの時期です。

実業の世界を求め、ファーストリテイリングに転職。自分の弱さを知る

その後、コンサルティングではなく実際の経営の現場に携わりたいとの思いから、縁があり、ファーストリテイリングに入社することになりました。ここではユニクロの経営計画部長として入社し、当時業績があまり良いとは言えなかったユニクロ事業のコスト見直しや採算管理などを行い、その後生産管理の担当執行役員としてユニクロの協力工場との折衝や海外の生産管理事務所のマネジメント業務などを行いました。

ファーストリテイリングに入り、柳井社長や海外の協力工場の社長たちと仕事をして自分に足りないと気づいたのは、一言でいうとリスクを取って事業を行う経営者たちの「事業への執念の強さ」です。

コンサルティングの世界で大局的に物事を捉えたり、分析をしてわかりやすい資料をつくったりする能力は人並み以上のスキルを身に着けていましたが、それはあくまで「参謀」としての能力であり、事業を引っ張るリーダーとしての能力とはまた違うものであると徐々に感じるようになりました。実際には、自分自身は事業全体を回した経験がなく、客観的に物事を見過ぎてしまう癖があり、それがユニクロでも一歩踏み込んで仕事に突っ込みきれない要因であることに気づかされました。こういった思いもあり、一度組織を離れたほうがよいと判断しました。

ファーストリテイリングを退職、独立・起業

ユニクロ時代に感じた良い意味での「執念」を身に着けるには一回会社という組織から離れて、チャレンジしてみることが必要ではないかと考え、まず洋服に関連する会社、そしてその後に当社を設立しました。正直なかなか思うように上手くいかないことのほうが多いですが、柳井社長が「1勝9敗」でも大きな1勝を上げればそれでよいというのを信じて約10年いろいろと試行錯誤をしてきました。

当社では私の社会人としての20余年の経験から、企業での経営人材育成に重要だと考えている「基礎的な思考力」「多角的に物事を捉える視野」「自分の仕事へのよい意味での執念」を身に着けるためのお手伝いを行っています。既に研修などを通して、50社以上、5,000名以上の方と接点を持たせて頂きました。研修が机上の空論に止まることなく、実践にどう活かせるかという視点を重視して、企業の人材育成に貢献していきたいと考えています。

Origin of Company Name

社名の由来

当社の社名(Heris Corporate Advisory)のHerisは、代表・宮岡のもう一つの母国でもあるギリシャで手(ヒェリ、χέρι)を意味する言葉です。
当社の支援を通じて出会った人々の手が、連なって大きな輪となり、広がっていくイメージを想像して付けた社名です。

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Consulting Results

コンサルティング実績

現法人でのプロジェクト実績は中堅製造メーカーや投資ファンド案件の支援が多く、コンサルティングテーマは多領域にわたります。
(プロジェクト数ベースでの現法人、マッキンゼーでの実績合算)

業種別内訳

  • メーカー
  • 製薬
  • 金融
  • 小売
  • IT・公的機関等

テーマ別内訳

  • 戦略(含む事業再生)
  • 組織・人事
  • マーケティング
  • コストダウン・生産性改善
  • M&A

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